沼津ICから乗った東名道上り線。程なく足柄付近より長蛇の車列。大き声では言えませんが、小さな声では聞こえないので言っちゃいますが(笑)ずっとすり抜けの極悪人。
しかしそれも海老名JCT周辺で突如私のGSXRのエンジンが止まりました。ガスはまだ入っているし、なんなんだああ?!ピンときたのがバッテリーあがり。
なんにしてもバイクをすぐさま押して避難しなくては。なんたってそこは追越車線上(滝汗)
右側のガードレールに寄せるだけ寄せても路肩がないので自分のすぐ脇を渋滞速度とはいえ大型トラックやらバスやらもすり抜けていく。
このままでは同行のお仲間2人も巻き添いにしてしまうと思ったのでお二人には先へ行ってもらうよう進言しました。しかしそこは彼らの漢気で渋滞流速の車列を遮ってくれながら私の前後を挟む形で左車線の路肩まで誘導してくれました。3車線の右端から左端まで文字通りの袈裟斬りでした。私も鍛冶場の馬鹿力で必死こいてバイクを押して走りました。なんとか無事に左の路肩に停車。
不具合の原因はなんとなく想像ついたのでその対策を検討。そこは旧車の利点(笑)。インジェクション車ではこうはいきませんが、灯火類等エンジンの動作に必要以外のもののスイッチを切り、もちろんセルは回らないので押し掛けで。すぐに一発でエンジン再始動。但しこれも時間の問題なのでとにかく行けるところまで行きたいと再び前後を挟んで護衛してもらいながらゆっくりと走り続けどうにか東京ICまで。
残念ながらそこでお二方から離脱。ここまでくればひとりでなんとでも対処できるとの判断でした、が、、、まぁ甘かったわけですが。
止まるたびにひとり押し掛けは極限に体力消耗します。自宅まであと10km弱というところでついに力尽きました。それでも諦め悪く5,6回は押し掛けしましたが再始動するには至りませんでした。
普通ならここでJAFさんを呼べばいいものをなんだか知らないけどとにかく自力で帰らなければという思いが強く、バイクを押してくれるサポートが一人いれば再始動して帰れるんだ。あとたった9.9kmなんだ。意地っ張りですね(笑)。これに付き合わされたのがうちの長男でした。電話で頼み込み召喚。20分ほどで来てくれて押し掛け再開です。
しかし予想に反してなかなか掛からず、予想外の結果に絶望感いっぱいに。更には渾身の押し走りでようやく掛かったと思った瞬間にその時には既に体力の限界で腕の力も足の力も終わってて先へ行くバイクを押さえつけられずバイクだけ前へ行きそのまま左側はバイクもろともズッコケました。私はバイクの下敷きに。グリップ握ったままの左手は路面との間に挟まれ、オーバーパンツの左膝部分は破れ、更にその下のGパンの膝部分に破れて風穴空いてるし…。幸い膝カップしていたので自身の膝は無事でした。もしはめていなかったら膝のお皿は無事ではなかったと思います。あぶなー。不幸中の幸いでした。
それからももう2回ほど性懲りもなく試みましたが、エンジンは掛かるもすぐに止まってしまいます。バッテリーの電量も底をついたようです。もうそうなると自走は不可能なので、そこでようやく諦めがつきました。遅すぎだろがー。そこまで付き合わされた可哀想なうちの息子さん。
その時で既に22時をまわっていたのでバイクの置き場を探しました。たまたまその激闘の場所は大きな鳥居のある八幡神社のどうやら私道っぽいところでした。どうぞ神様のご加護を!そしてバイクには明日まで無事でいてくれよ!と祈る気持ちで人の邪魔にならないようなところにバイクを放置し車で帰宅しました。
バイク共々に帰宅できない悔しさもどかしさ虚無感?とにかくそれまでの時間は最高だったのに今のこのイヤな気持ちはなんなの!?仕方ないにせよ心配な心配なおバイク様。どうか無事にいてくださいと合掌
ちなみに電装系トラブルの原因はオルタネーターからのリード線のコネクターが熱で溶けて焼き切れてました。これは以前にもあった事象でその時はコネクターを交換しました。それからは接点復活剤を吹くなど状態管理していたのに今回に限り走行前のチェックから漏れてしまっていたのがとても悔しいです。
更にそのときもう少し冷静であったなら、その溶解したコネクターの前後でリード線を切断し直結してしまえばとりあえず応急処置にはなったかな、と。どうしてそこに考えが巡らなかったのかも後悔です。まぁ、結果論ですが(笑)