怒涛のGWも終わったばかりの社会復帰に憂鬱な火曜日の朝、朝食の席上で長男がなにやらぽつぽつと話し出した。
「彼女と別れることにした…」
え?え?何故に何故に?
GWの家族旅行行く前もおデートしていたのに…?なにをいきなり?!という思いでいっぱいなオヤジ。
いま23歳の彼と、彼女も同じ23。
これまでなかなかの盛り上がりようで彼女の家にも招待され行ったりしていて、あちらのお父さんとも飲み友だったりするくらいの浸透ぶりだったのに。なぜに??
そこにはお互いの様々な思惑やら葛藤があったようだ。
自分のさらなる夢に向かって進むためにせっかく苦労の末に就職した今の会社を辞め、次なる資格を取るために3年間の学校へ通い始めたこの春。つまり現在無職。それなのに、とにかく結婚願望が強烈みたいな彼女がその3年間を待たせられてしまうことがとてつもなくイヤでそこが最大のネックの様子。
まだ23なのに、何故にそんなに先を急ぐ?と傍からみればそう思ってしまうのだが、彼女には彼女なりの人生設計があるのであろう。
片や彼にしてみれば大学を中退してまで選び直した自分の目指す道。再びのドロップアウトはさすがに許されず、それだけはできないと譲らなかったのであろう。最終的にお互いで導き出したのは離別という結論であった。
朝の食卓でそんな報告を淡々としている彼の目はみるみるウルウルなっていき涙をすする彼の姿が痛々しかった。
3年後の君が今よりもずっと輝いていられるようこれからをしっかりと歩いて行きなさい。もし3年後のお互いがまだフリーで、そしてお互いにまだ引力が残っていたならば…再び彼女を振り返らせられるような、そんな男になりなさい。君のこの決断の答えは3年先にあるのだから。
オヤジとしてそう言うのが精一杯だった。
人生悲喜交々。まだまだこの先いろいろあるさ。なるようになるし、なるようにしかならないし、とどのつまりは、、なんとかなるさー
相変わらずのお気楽オヤジでスマヌのう。
ま、がんばれよ、息子よ。